テクニカルアドバンテージ
エレクトリックセラミック技術と職人の感性が最大限に活かされた
intimeの7つの「個性」
セラミックサウンドは一般的に耳に刺さる耳障りな音が多いです。これはセラミックのように堅い振動体の多くが非常に尖鋭的な周波数特性を持っているためでした。ではこのセラミックツイータの弱点を克服すべく外周部に垂直方向に支持するNi合金の振動板を有したツイータを用いました。同時にツイータの感度低下を防ぐために、高効率なセラミックエレメントも開発しています。またドーナツ形状にしたセラミックエレメントの中心の穴は、ダイナミックウーハーとの特性のバランスを取るために最適化されています。
上述のVSTに合わせてダイナミックウーハーも最適化しました。磁気回路と振動板の設計を基本から行い、VSTと組み合わせた場合に最適な低域特性を奏でるように構造設計を行いました。そしてVST とダイナミックウーハーをシンプルに同軸上に配置し全域に渡り素直な再生能力が得られるように構成しています。シンプルな構造故に歪み感の少ないピュアな音を再現出来ます。
セラミック式とダイナミック式のデバイスのバランスを最適化するために、intimeではシミュレーション技術を積極的に用いて、振動と音響の連成解析を行っています。イヤホンの構造設計で特にセラミックスピーカを用いた解析を行えるメーカはおそらく国内では弊社だけでしょう。弊社の長年培ったセラミックデバイス技術がここにも独創的に活かされています。このような数値解析の高度化を図ることで設計に要する時間を短縮出来、結果的には設計コストの低減にも貢献しています。
イヤホン筐体内部の音圧分布
VSTの振動分布
シミュレーションを多用した
VSTの最適化
イヤホン筐体内部の音圧分布
VSTの振動分布
本製品は日本オーディオ協会のハイレゾ認証を受けていますが、決して認証に甘んじてはいません。intimeがこだわったのは着色しない自然な音です。ここまで述べてきた技術の数々は全てその具現化のためのツールでしかありません。ユーザーが聴いた時、自然な音を感じてもらえなければ高度な技術もその意味を無くしてしまいます。そのため徹底的にフラットな周波数特性にこだわりました。そしてエントリーモデルでは信じられないほどのフラットな周波数特性を実現しました。低中域のフラット特性に相まって40kHzまで伸びる高域特性は解像度が高く表現力に富んだ音を約束してくれます。他のエントリーモデルでは聞こえてこなかった細かな音が聞こえてくるのがはっきりとわかります。そして大音量で聴いても決して疲れることが無いのはこのフラットな周波数特性を持っているからなのです。
本製品のボディの加工はJAXAの部品加工を手がける日本国内の精密加工工場で行っています。それは海外の組立工場では音響の調整を一切行わずに組立だけ行えるようにするためです。より高精度な加工をすることで組立時の寸法公差が低減できます。結果的には誰が作っても同じものを作ることが出来るようになるのです。工業製品として高い再現性を持っていることもintimeの自慢の一つです。
せっかく購入して頂いたイヤホン。長く使って頂けることも「intime」、親友の名にふさわしい特長になります。本製品は筐体を真鍮で作成し、さらに防錆を行うためニッケルメッキを施し、さらにその上にスクラッチなどの傷が付きにくい硬質クロムメッキを行っています。またメッキの艶にもこだわったためメッキ工場もボディ同様に日本国内の厳選工場を用いています。